ADHDで困ったこと、対応したこと

ライフハック,雑多

私は発達障害(ADHD:注意欠陥・多動性障害)なのですが、そのせいで今まで困ったことが多々ありました。

自分を「落ちこぼれ」や「仕事ができない人間」だと思い、幼いころから劣等感がすごく、自分に自信を持てない人間でした。

しかし今はADHDと向き合い少しずつ改善もできてきたので、そのことを綴ろうと思います。

 

 

ADHD(注意欠陥・多動性障害)で困ったこと

相手の言っていることが理解できない、もしくは時間がかかる

これは仕事で特に感じました。

プロジェクトリーダー(PL)や顧客と話していることがすぐ理解できず、「あれ、これどういうことだろう?」と考えているうちに相手は次の話へ進むので会話が全然頭に入ってきません。

これが数回ならまだしも、何回も続くと相手に再度聞いたり確認することが億劫になります。

それが原因で「ここは多分こうだろう」という思い込みで作業を開始し、後から実は違っていたということが多々ありました。

 

何回も同じミスをしてしまう

一回ミスをし次は気を付けようと思っても、また同じようなミスを繰り返してしまうことがよくありました。

どんなに「気を付けよう」と思ってもまた同じミスをし、自己嫌悪状態に陥ります。

 

仕事をしていても他のことが気になってしまう

調べものをしていると「あれ?そういえばこれは何だっけ?」と考え、違うことを調べ始めたりしてしまいます。

そのせいで作業スピードが遅くなります。

 

確認漏れが多い

とにかく確認漏れが多いです。

確認項目が多いと確認自体がとても億劫になったり、「多分これで大丈夫だろう」と思ったものが大体大丈夫ではなかったりします。

顧客の作成した仕様書の量が多く、しかも定義があいまいな時は非常に苦労しました。

 

相手の意図をくみ取れない

会話でも文章でも相手の考えている意図を読み取れず、仕事は「言われた通りとりあえずやりました」状態が続きました。

これでは相手の期待に添えられず、仕事においての信頼関係を築くことができません。

 

対応したこと

妻に打ち明け、メンタルクリニックへ通院することにした

発達障害かもしれないということを妻に伝えるのは非常に勇気がいりましたが、妻に黙って診察や通院をすることは考えられませんでした。

妻には「おそらく発達障害がある」と打ち明け、メンタルクリニックで診察を受けました。

そして「カウンセリングの結果、先生に貴方はほぼADHDで間違いないだろうと言われた」ということを伝えました。

妻はショックを受け「何でもっと早く言ってくれなかったのか」と言われましたが、最終的にはその結果を受け入れてくれました。

今では妻の協力のもと月一で通院し、ADHDの改善薬を処方してもらっています。

 

薬物治療することにした

コンサータ

コンサータは効果てきめんでした。

頭の中が整理される感じがしたのですが副作用がすごく、躁状態(気分が高揚し、怖いものが何もないような状態)と鬱状態(気分が激しく落ち込み、何もしたくなくなる状態)が交互にやってきました。

特に鬱状態の気分の落ち込みは凄まじく、「鬱病の人は常にこの状態で苦しんでいるんだろうか」と思えたほどでした。

短期間の服用でも効果は非常に感じられましたが、副作用もすごいので一か月ほどでコンサータの服用はやめました。

 

ストラテラ

コンサータの副作用が強すぎたのでストラテラを一年以上服用中。

いきなり症状が改善することはありませんが、少しずつ頭の中が整理できてきている実感はあります。

 

インチュニブ

ストラテラの量を減らし、最近服用を始めました。

まだ飲み始めですが、いつも自分に感じる焦りのようなものが少し改善されたように感じます。

 

有酸素運動を取り入れた

 

この本を読み有酸素運動がADHDに効果があとのことで、アマゾンでエアロバイクを購入。

週3程のペースで30分間、帰宅後や土日にエアロバイクを漕ぐことにしました。

 

その後自宅と勤務先がそれほど離れていないことと朝の満員電車を避けるため、エアロバイクはやめて自転車通勤にしました。

今は強い雨じゃなければ自転車通勤で往復10km以上を走っています。

 

DHAをサプリで摂取することにした

 

ADHDのことを調べていたらEPAやDHAが症状を改善する可能性があるということでしたが、魚嫌いなのでサプリで摂取することにしました。

今は一年以上このサプリを摂取しています。

 

 

改善したこと

相手の意図がある程度読み取れるようになる

会話やメールのやり取りでも相手の意図が読み取れるようになりました(もちろん完全ではないですが)。

相手が求めているものが分かるので、「ここはこうした方がいいんじゃないか」という提案もできるようになりました。

電話や対面での会話も理解スピードが向上しました。

 

判断力が向上する

物事の優先順位をつけるのと決断のスピードが速くなりました。

分からない点も具体的な質問で確認できるようになり、報告も的確にできるようになりました。

 

空気が読めるようになる

以前は思ったことはすぐ口に出してしまうKY人間でしたが、状況を読んで「ここは喋らないほうがいいな」、「ここはこういう風に話したほうがいいな」という判断ができるようになりました。

 

ADHDを振り返ってみて

環境が常に変わるSESは自分に合わなかった

私自身学習速度が速いわけではないので、業務内容や人間関係がリセットされるSESは向いていなかったと感じました。

腰を据えられる働き方が合っているように思います。

 

ADHDは家族性がある

ADHDは血縁者だと遺伝しやすいという「家族性」があります。

2019/8に娘が生まれ非常に喜びましたが、「ADHDが遺伝していないか」ということが非常に気がかりです。

ADHDだと2歳頃から症状が見られるらしいので、症状を感じたら通院先の先生にすぐ相談しようと思っています。

 

症状の改善は妻の協力のおかげ

いきなり旦那から「発達障害がある」と言われればビックリするし、不安になると思います。

しかも発達障害は病気ではなく障害なので治ることはありません。

私自身、いつまで通院しなければならないのか等は非常に不安を感じています。

しかし妻がそれを受け入れ協力してくれているからこそ、改善の兆しが見られているのだと感じています。

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