SESフリーランスから自社サービス企業への転職エントリー
2018年にSESフリーランスから自社サービス企業に転職したので、その際のエントリーを綴ってみます。
転職時のスペック
業界歴
当時31歳で業界経験は4年目に入っていました。
SESで会社員時代が1年9か月、フリーランスで1年8か月ほどです。
スキル
- PHP…フレームワークはLaravel、Phalcon、Zendを経験しました。
- JavaScript…基本的に生JS&jQueryです。
- DB…MySQLがメイン、PostgreSQLも少し触りました。
- インフラ…基本的なLinuxコマンドが分かるくらい。
転職した理由
単価が頭打ちになっていた
フリーランスだとそれなりに稼げましたが、ある時から単価があまり上がらなくなりました。
理由が「DB設計やインフラの実務経験が長いわけじゃないから」と中間エージェントから言われました。
SESは常駐先からしてみたら“自社の社員"ではないので、できないところがあっても基本的には教育してはくれません。
できるタスクを業務委託で振られるのがSESなので、SESをしていたらできないところはずっとできないままだと感じました。
SESから足を洗いたかった
常駐先の社員との面談(事実上の選考)も何回やっても苦手でしたし、現場が変わる=覚える内容と人間関係、環境が変わることが自分には合っていないと感じていました。
SES契約自体がグレーかつ40代から年を取るとともに参画できる案件も減ってくるので、遅かれ早かれSESから抜け出そうという考えは前々から持っていました。
結婚して将来について考えるようになった
当時結婚したばかりだったので、丁度将来について色々考え始めた時期でした。
同時期に生命保険に加入したのですが、国民年金と厚生年金の支給額が3倍程違ってくることも知り、社員に戻ろうかという気持ちになっていました。
転職に向けてやったこと
履歴書・業務経歴書の作成
SESで面談に使用していたスキルシートを転用して業務経歴書を作成しました。
ワードで履歴書と業務経歴書を作成しPDF形式にしてメールで面接先に送付していたので、紙ベースでは書いていません。
転職サイトに登録してスカウト機能を活用した
転職サイトはいくつか登録しましたが、メインで利用していたのは@Typeです。
Find Jobも登録しましたが、以前転職支援会社からスカウトがきて紹介され入社したのがSES会社だったので、その転職支援会社は最初にブロックしました。
28歳で未経験で転職する際にfind jobのスカウトに登録したんだけど、転職支援会社からスカウト来る→SES会社を紹介されるというパターンで入社してしまったので、find jobを使う人は気を付けた方がいいかも。
— みけぽん (@mikeponjp) October 17, 2019
スカウトメールから面接する企業を吟味した
希望を「プログラマ・SE」に設定しスカウトのPRに「SES企業はご遠慮ください」と書いたにも関わらず、全然関係ない業界・職種やSES企業からもスカウトメールが大量に届きます。
五月雨のように届くスカウトメールをかき分け、下記の観点で応募する企業を絞り込みました。
- SESからは完全に脱却したかったため、SES事業をしていない企業に絞りました。…メインじゃなくてもSES事業をしていたらそこに配属される可能性があるため。勤務時間や勤務場所に「プロジェクト先に準ずる」と記載している企業も除外しました。
- 年収モデルに「見込み残業代含む」と記載している企業は、正確な年収が把握できないため除外しました。
- 結婚して家庭も大事にしたかったので「平均残業時間が20時間以内」と記載している企業に絞りました。
- 希望年収を定めていたので、記載されている想定給与の上限と希望年収があまり変わらなそうな企業も除外しました。
上記の条件をすべて満たす企業がいくつか見つかったので、気になる企業にはすべて応募しました。
転職エージェントは使わなかった
ちなみに転職エージェント会社は使いませんでした。
- 上記の通り紹介されたのがSES企業だった経験があること
- 当時フリーランスの中間エージェントとして利用していた〇バ〇ックが転職支援事業もしていたが、常駐先の暴挙で契約破棄されたときに全然守ってもらえなかったため、エージェントを通すのは色々面倒くさいと思ったため→自分の転職先くらい自分で探そうという気持ちになっていました。
実際に面接をしてみて
面接した回数
2社面接しました。
両方とも@Type経由でスカウトメールから応募した企業です。
一社目の面接
自社サービスのみを行っている会社で、CTO&技術リーダーの方に主に技術面について聞かれました。
「DBのチューニングの経験はありますか?」、「○○とは何のことか分かりますか?」と言った具合です。
分からないことは分からないと言う、もしくは「○○ということで合っていますか?」という感じで面接は進みました。
途中から社長も面接に参加してきて「なぜこの会社に応募したのか」「希望年収はいくらか」ということを聞かれました。
「SESをやめて自社サービス企業に勤めたい」ということと希望年収は遠慮なく満額伝えました。
結果的には不採用になりましたが。
二社目の企業
自社サービス運営&受託開発を行っている企業で、社長との一対一の面接で主に過去の業務経験について聞かれました。
「自分を漢字一文字で表すと何ですか?」という変わった質問もされたので「変」と答えました。
「私自身変わっている人だとよく言われること、それと今の自分からどんどん変わっていきたい」と答えたような気がします。
社長が私自身に興味を持っているように感じたこと、それとこちらから伝える前に提示された年収が希望金額を上回っていたため、この企業に入社することを決めました。
正式な内定をもらう前に最終選考として自分で開発したWEBサイトのソースファイル(もちろん常駐先で開発したソースファイルはだめ)の提出を求められたので、当時学習用に開発した掲示板サイト(Phalcon使用)のソースファイルを提出しました。
何とかそれで正式内定がもらえたときはほっとしました。
実際に入社してみて
基本的に求人サイトの情報と相違なかった
残業は自分で決めたスケジュールの遅延以外にはほとんどありません。
有休も取りやすいのでそこはありがたいところです。
SESではできなかった業務も経験できた
設計フェーズ、サーバーの構築、見積もりを含む顧客との電話やメールのやり取り等、SESではあまりできない経験ができているのは嬉しいところです。
SESも大変だが受託開発も大変
現在受託開発をメインに担当していますが、受託は受託で大変です。
相手は基本ITリテラシーが高くないので、メールより電話派な顧客が多いのはエンジニアとしてきついものがあります。
それとこちらが出した見積もりを値下げするのが日常茶飯事な顧客もいるので、時には厳しいことをこちらが伝えなければならない時もあります。
私の担当している顧客の1人
・自分で決めた仕様を忘れて何回も聞いてくる
・改修依頼来て見積出したら「この金額では私はクビになる」と値下げ要求
・修正後の確認を3ヶ月放置
・仕様外の修正の無償対応を要求
・バグと言い張るがただの操作ミスの件連発心が折れるしこれは顧客と呼べるのか。
— みけぽん (@mikeponjp) September 4, 2019